プリメロディア(Аккорд) ГОСТ 5289-56の、フルトヴェングラー/BPOの運命で状態の良いレコードが手に入ったので、公開します。
チェリビダッケは、フルトヴェングラーの音は七色だった、といったような表現をしていました。
この時期のロシアプレスは再生機材にマグネットフォンを用いていた時期と思われ、車の改造マフラーのようにノイジーな爆音ではなく、オーケストラ本来の色鮮やかな表現が刻まれていました。
マグネトフォンのテープは、テープの経年劣化に加え機材の録音・再生バイアスのマッチングがあるため、年数がたつにつれ色彩感を保った再生をすることが難しいようです。
時代のスナップショットとして、レコードは今主流のメディアよりずっと先まで、音を伝えているのでしょうね。
マイクセッティングはオフ気味で、第一楽章にテープ由来のワウフラッターがありましたが、ホールトーンをきれい収録した録音です。
Artists | Wilhelm Furtwängler (Conductor) Berliner Philharmoniker |
Comporser | Ludwig van Beethoven |
Title | Symphony No.5, Op.67 |
Label | Аккорд Д-05800,Д-05801 |
Matrix | Д-05800/1-1, Д-05801/1-1 |
Recording | 30 june, 1943 |
復刻環境
AD/DA | RME ADI-2 Pro |
Player | CosmoTechno DJ-4500(改造) |
Cartridge | Denon DL-102 |
MicPreAmp | BEHRINGER MIC2200 Ultragain Pro(改造) |
DAW | Magix Samplitude Pro X3 |
Recording Format | PCM 32bit float / 384kHz |
イコライザーカーブはプリメロディア用のものを流用、あとはEQで微調整しています。私としては珍しいことですが、ノイズが少ない盤なのでノイズリダクションを省きました。
使用プラグイン
- FFT-analyzer
- TDAe EQ2032
32bit float / 384kHzによる収録とマスタリング
高音質のフォーマットをご希望であれば、メールにてお問い合わせください。USBメモリでお渡しします。(有料になります)
津田泰孝
音色の柔らかさに驚きました。
アップロードして頂きありがとうございます。
『七色の音』ですが、グランドスラムから出ている、1954年のウィーン・フィルとのブルックナー8や、ベルリン・フィルとの古い方のブラームス3が多彩な音色の変化を楽しめると思います。
ベートーヴェン、ブルックナー、フルトヴェングラー、この3人は特に高潔な精神性で心が洗われますね。
(作曲を辞めてから指揮を始めるまでに師事していた禅の老師が、3人を悟っている、と言われていました。)
前記の録音、出来ればアップロードして頂けると嬉しいです。
私の演奏です。近くCD発売されます。
Yasutaka Tsuda / Beethoven: Symphony No.5
https://youtu.be/Xgy_y9amBrM
fukkokulab
コメントありがとうございます!ブルックナーは戦後のベルリンフィルとのレコードが手元にあります。その音源もいつか入手したいですね。Youtubeの方も、じっくり聞いてみたいと思います。