ハイレゾの音源をCDにする際、一番ネックになるのが16bitへのダウンコンバートで、この時のディザ処理が大変重要になってきます。
理由は、ディザ無しで変換すると音が変わったり、ノイズが発生することがあるからです。
ディザについてはWikipediaに詳しい記事があるのでご参照ください。
ディザ – Wikipedia
私の使用しているMagix社のSequoiaというソフトでは、数種類のディザ処理を選択できるので、試しにハイレゾで収録した音源から16bit/44.1kHzへ変換したファイルを公開したいと思います。
(32bit float/96kHzのファイルはfoobar2000などで再生してください)
32bit float/96kHzから16bit/44.1kHzへ(使用ソースはLPの録音)
32bit float 96kHzのマスター | DL (21MB) file名:32bit(float)_96kHz.wav |
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DL (4MB) file名:16bit_44.1kHz_No_Dithering.wav |
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DL (4MB) file名:16bit_44.1kHz_Dithering1.wav |
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DL (4MB) file名:16bit_44.1kHz_Dithering2.wav |
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DL (4MB) file名:16bit_44.1kHz_Power_R_1.wav |
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DL (4MB) file名:16bit_44.1kHz_Power_R_2.wav |
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DL (4MB) file名:16bit_44.1kHz_Power_R_3.wav |
各処理モードの詳しい説明はこちら
・ No Dithering, Mathematical Rounding of Sample Value
このモードではディザリングは行わずに、誤差の丸め処理によって16bitへの変換を行います。
・ Dithering with Linear Spread Noise
一定の強さを保ちつつ、リニアのノイズを付加しながら16bitに変換します。
・ Dithering with Traianglar Spread Noise
ノイズ強度が三角形の分布を持つディザリングモードです。
ノイズ形状の中央部ほど高い値が適用され、
最小部と最大部ではより小さな値が適用されることを意味します。
・ POW-r #1
量子化ノイズを最小にする特殊なディザリングカーブを使用します。
・ POW-r #2
幅の広い周波数帯域に対してノイズシェイピング処理を行い、
ダイナミックレンジを5-10dB拡大します。
・ POW-r #3
人間の耳が最も敏感な2-4kHzの帯域に最適化されたノイズシェイピング処理を行い、
この帯域に関してダイナミックレンジを20dB拡大します。
ディザありと無しとでは、はっきり音に差が出る結果になりました。
音の質感の変化や、ノイズまで発生しています。
(これは常にディザが必要ということではなく、ダウンコンバートする際の問題です。同じbitレートでの変換であればディザは必要ないです)
私自身は、各サウンドキャラクターの違いで良し悪しをつけるより、マスターに近い処理のものを優先すべきだと考えています。
さて、皆さんがマスターに一番近く感じたディザ処理はどの音源でしょうか。
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