Elisabeth Schumann - Biography

Elisabeth Scbumann

 

 

Biography


出生は1885年説と1888年説あり。

スーブレット役や、 リート歌手として名声を博しました。
当たり役は「薔薇の騎士」のゾフィー、「魔笛」のパミーナ等。

ゾフィーを巡っては、1911年にハンブルク劇場での「薔薇の騎士」初演の際、
まだ新人で1年後輩のロッテ・レーマンと役を取り合いました。
最終的に実績のあったシューマンに役が回り、ゾフィーは彼女の最大の当たり役となります。
後にレーマンが元帥夫人の配役で共演したコヴァントガーデンの公演は伝説的な成功を収めました。
1933年の抜粋録音ではリヒャルト・マイヤー、ロッテ・レーマン、そしてエリザベート・シューマンと
ロンドンでのキャストが一部再現されており、その公演がいかに素晴らしかったか垣間見ることができます。

パミーナの方は機械吹込み、電気録音両方でアリアを残していますが
電気録音の方はいまだに聴いたことがありません。
ザルツブルク祝賀祭ではオペラが本格的に上映されるようになった1922年から参加をしています。

作曲家のリヒャルト・シュトラウスは彼女を大変気に入り、
1921年のアメリカ・ツアーをはじめウィーン・デビューでも大きな支えになりました。
シュトラウスは彼女にサロメを歌わせたかったようですがシューマン側が拒否したそうです。

ウィーン国立歌劇場から女性で初めて勲章を与えられた歌手でもあります。(2人目はレーマン)
ハンブルク後は主にウィーン宮廷歌劇場(後のウィーン国立歌劇場)のメンバーとなりヨーロッパで活動していましたが
1937年のナチスによる併合を機にアメリカにわたり、舞台から退きます。
1885年-1888年生まれには名演奏家が多く、またアメリカに渡った同世代の歌手はメトで活躍して
録音も残しているため、早すぎた引退が悔やまれます。

舞台引退後はフィラデルフィアのカーティス音楽院で指導をしていました。
1952年4月23日没。


録音から聴こえてくる歌声
ハンブルク時代の1914年に録音を始めます。
初期の録音では、後年ほど表現の起伏に富んではいないものの
凛とした艶のある声質が魅力的です。
1920年からPloydorへ録音されたモーツァルトのアリアはどれも素晴らしく、
特にパミーナのアリアが出色の出来でした。

1926年にHMVへ録音を開始します。
1920年代中ごろから徐々に声が軽やかになっていき、ウィーンで活躍するようになった影響なのか
魅力的なポルタメントや情緒豊かで機知にとんだ表情が楽しく、それらを包むやわらかい歌声は絶品の一言です。

1930年頃の中頃から再び中域に陰影が現れはじめ、輝かしい高音とコントラストによって
表現に深い奥行きが生まれています。

スタジオ録音は1939年に中断され1945年に再開されますが、この頃から声の衰えが目立つようになりました。
戦中の録音中断が惜しまれます。
elisabethschuman.orgによると戦中のリサイタル録音が多数残されているようですがCDでは未だ日の目を見ていません。

戦後は1950,1951年にリサイタル録音があるほかリートの解釈講義のCDも存在します。