SP盤・ノイズ・リダクション / ノイズリダクションを試してみる

SP盤・ノイズ・リダクション

ノイズ・リダクションを試してみる

使用するソフトは独Magix社のSEQUOIAにバンドルされているノイズ・リダクション。
サンプルはノイズの多い78rpmのSP盤です。
どの程度効果があるの検証していきます。

 クリック・ノイズの除去

クリック・ノイズはレコードの溝に異物や傷があると発生するのノイズで
もっとも除去しやすいタイプのノイズです。

手動で除去する方法についてはこちらで解説しましたが
今回はソフトウェアで除去していきます。

使用するプラグインはSequoia付属のノイズリダクション「DeCliker」。
クリックノイズの前後でモニターしながらパラメータを設定します。

あまり強く効き過ぎると音まで凹んでしまうので、ノイズ成分の音の心だけを取り除くよう設定します。
テープ系メディアでも静電気でパツ音が出ることがありますが
音楽のニュアンスに影響なく除去でき、使いやすいプラグインです。

declicker

ノイズ・リダクション前

ノイズ・リダクション後

 スクラッチノイズの除去

スクラッチノイズはレコードに異物が混ざっていたり、カビ等で起こるノイズです。
ジャリジャリ・チリチリした音で耳を刺激します。

音楽より前に出てくると非常に邪魔なノイズなのですが
完全に除去すると音楽の質感を損ねてしまうので背後にノイズを追いやる程度を目標に作業します。

傷などで発生し、強めに出る場合は部分的に処理しノイズリダクションの影響を抑えます。

使用するプラグインは「Decracker」。
音楽まで除去しないようにinvers機能をつかい、
除去している音をモニターしながら作業し、 音楽の方がボコボコ凹まないよう特に注意します。

金管では誤検知してしまうことがあり、 テューバやトランペットなどと相性が悪いようです。
ジャズ等の場合は弱めに設定します。

decracker

ノイズ・リダクション前

ノイズ・リダクション後

サーフェイス・ノイズの除去

サーフェイス・ノイズはレコードの溝と針の摩擦によって起こる
ノイズで、テープのヒスのような「スー」「シャー」と鳴る持続的なノイズです。

使用するプラグインは「Denoiser」。
ノイズ成分に逆相を当て削るプラグインです。
invers機能を有効に使い慎重にノイズを消していきます。

ヒスノイズにもいえますが音に影響なく除去することはむずかしく、強めに効かせると
角の取れた平坦なサウンドになり、音楽的なエッセンスを失います。

イコライザーの高域カットの方が良い結果を生む場合もあるので使い分けます。

denoiser

ノイズ・リダクション前

ノイズ・リダクション後

強めのノイズリダクション

ハム・ノイズの除去

ハム・ノイズは録音時に機材の電位差で起こるノイズです。
ブーンという持続的な音のノイズで、電気録音初期のものに見られます。

(レコードを再生する環境の電位差により発生することもあり、
ケーブルや電源環境を見直すことで改善することもあります。 )

おすすめの電源タップFURMAN SS-6B

4000円前後で購入でき、大手家電量販店で手に入るタップよりもノイズ対策に効果があります。

また、PC付属の外部入力での録音はノイズが乗りやすいので
オーディオインターフェースやレコーダーでの録音をおすすめします。

ハムノイズ除去に使用するプラグインは「Denoiser」。
50Hzや60Hzのハム用プリセットがあるのでうまく活用します。

イコライザーでのカットも有効です。
スペクトラムアナライザーでモニターし、ピンポイントに帯域を除去できれば
音楽への影響を最小限に抑えられます。

 サ行のビリつき、音割れの除去

サ行(歯擦音)のビリつきや音割れは傷や溝が削れてしまっている盤に起こります。
録音時に混入している盤もありますが、鉄針で何度も再生された盤に多く見られます。
強音時に「ビリッ」となったり、弦楽器などの高めの音にこびりついてきたり、耳障りなノイズです。

使用するノイズリダクションは「Dclicker」や「Dehisser」。
かなり強めに設定します。
突発的な音なら部分的に処理することで綺麗に除けますが
持続的な音は除去しづらいケースが殆んどです。

dihisser

ノイズ・リダクション前

ノイズ・リダクション後

強めのノイズリダクション

・LPのノイズ除去
・おすすめの編集ソフト Audio Cleaning Lab2